スピードラーニングほどではありませんが、結構有名な英語教材として「スーパーエルマー」という教材があります。
スーパーエルマーは、「英語を英語の語順のまま理解できるようになる」という特徴を全面的に押し出している教材です。
それは、「SIM同時通訳方式」と呼ばれるもので、英文を文節の区切りごとに頭から訳していくことによって、英語の思考法を身につけよう、というものです。
例えば、「They say good things come to those who wait, but the patient singer you're about to meet never imagined how one night would changer her life forever.」という文を、
「They say good things come to those / who wait, / but the patient singer / you're about to meet / never imagined / how one night would changer her life forever.」というように文節ごとに分け、
それぞれ文節ごとに「人は、よい事は人々にやってくると言います / 待つ(人々に) / しかし忍耐強い歌手は / あなたが今、会おうとしている(歌手は) / 思いもしませんでした / 一晩が彼女の人生をこんなに変えるとは、永遠に。」と訳します。
この訳の語順は並べ替えません。このまま理解するのです。
そして、その語順のまま自然に理解できるようになるために、スーパーエルマーには工夫されたテキストやリスニングCDが用意されています。
スーパーエルマーの学習法はスピードラーニングとは異なり、「聞き流すだけ」の学習方法ではありません。
一番最初は聞き流すだけでよいのですが、その後は内容をよく理解して聞くことが推奨されます。
これは、スーパーエルマーの「SIM同時通訳方式」という理論の特殊性からくるものです。
リスニングCDを聞けばわかりますが、このリスニングCDは文節ごとに英語と日本語訳が交互に流れたり、あるいは英語の文節ごとにポーズ(空白時間)が挿入されているのです。
そうやって文節ごとに意味を把握できるように訓練するのです。
そういった意味では、スピードラーニングとはちょっと違う形式の学習法となります。
もちろん、どちらの英語学習法が優れているとか、間違っているというわけではありません。
スピードラーニングの学習法は非常に画期的で優れた学習方法ですが、人によってはスーパーエルマーの学習法が合うことがあるかもしれません。
スーパーエルマーもスピードラーニングと同様、無料試聴できますので、実際に試聴してみるとスピードラーニングとの比較ができてよいでしょう。(聞いた後で例えキャンセルしても、試聴セットはそのままもらえます)。